外科・内科というのは、外傷=外科、外傷ではない=内科という考え方をしている人もいるようですが、「外科」というのは外科的手法を用いる全ての分野を包括しています。ですので、一口に外科と言っても「一般外科、消化器外科、血管外科、乳腺外科・・・」などとたくさんの外科があるのです。
例えば、消化器外科と消化器内科は、同じ消化器疾患を診る診療科にはなります。つまり扱う疾患は同じです。がんについても内科的なアプローチ(検査・内服・化学療法等)と外科的なアプローチ(手術)がありますが、実際には内科と外科の連携で治療に当たることが普通です。
実はその外科ですが、医師不足の現状が続いております。原因は、若い医師が育っていないことにあるそうです。様々な要因があると言われていますが、いちばんは経験の場を奪われているということがあるそうです。最近でもテレビやインターネットで○○の名医のような特集がありますが、このような情報発信をされるため、有名医師の元に患者が集中してしまい、若い医師の経験の場が奪われているのが実情のようです。
ただ、患者本人や家族のことを考えれば少しでも成功確率の高い医師に診てもらいたいというのは当たり前のことです。そういった〇〇の名医のようなものも参考にはなるかもしれませんが、まず最寄りの病院でいい外科を探そうとなった場合にはホームページを参考にするといいでしょう。