常に進化を続けている循環器内科の治療内容

循環器内科は虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や心不全、高血圧、不整脈などを対象に診断や治療を行う診療科です。症状としては胸痛、動悸、呼吸困難、めまい、失神などがあります。心臓病と言えば、胸が痛くなると思われている方がほとんどだと思いますが、必ずしも胸とは限りません。あごや肩、腕、みぞおちの奥が痛んだり、虫歯はないはずなのに歯が痛むこともありますので、知っておくと良い知識です。

検査は心電図検査を行うことが多いのですが、健康診断の際に行うような安静時に1分ほどの心電図では、異常が発見できないこともありますので、心臓に負荷をかけて心電図検査を行うこともあります。そのひとつがトレッドミル負荷心電図です。これは、ランニングマシンの上を10分間ほど早歩きしていただき、運動時に心電図に異常が出ないかどうかを診る検査です。もちろん万が一何かあったときのために、医師立会いの下で行います。

また、一昔前は心臓の冠動脈の状態を見るためには、カテーテルを冠動脈まで挿入しなければいけなかったのですが、今は冠動脈CTで見ることができます。心筋梗塞の治療も一昔前は胸を大きく切る手術が必要でしたが、今は2ミリほどの太さのカテーテルで治療することも可能になりました。このように循環器内科の診療内容は大きく進歩しています。怖がらずあきらめず、まずは受診することが大切です。