心療内科とはどんな診療科?該当する症例と合わせて解説します

カウンセリングする医師

心療内科は、比較的新しく認定された診療科です。そのためまだまだ認知度が低く、正しく理解できている人は少ないかと思います。

特に混乱しやすいのが「精神科」との違い。「心療内科」も「精神科」も心理的な症状に関する分野といった点は同じですが、診療科としては明確な違いがあります。

今回は、そんな「心療内科」についてわかりやすく解説します。何らかの不調により受診を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

心療内科とは?

心療内科とは、ストレスなど心理的な要因により生じた身体の不調を扱う診療科です。心と身体の健康は密接に関係しており、心に何らかの不調がある場合、身体にも不調が現れることが多くあります。そうした「心の不調による身体の症状」の改善に当たるのが心療内科の役割です。

心療内科で扱う症状

心療内科では、以下のような症状に対する治療を行います。

◆心身症

心身症とは、ストレスや性格、行動パターンなどが関係して起こる身体の病気や不調のことをいいます。具体例としては以下のようなものが該当します。
・仕事に行こうとすると腹痛が起こる
・原因不明の耳鳴りが続く
・疲れているにも関わらず夜眠れず、睡眠不足が続いている
・落ち込むと食欲がわかなくなる

上記は心身症の症状のごく一部です。心身症に罹患すると、ほかにも様々な身体的不調が生じます。

◆更年期障害

更年期障害女性の身体は、一生を通じて女性ホルモンの影響を受けます。女性ホルモンは生殖機能のほか、心血管系、自律神経系、脳機能、代謝器官など様々な器官に作用しています。この女性ホルモンの分泌量は思春期から性成熟期にかけて増加・安定し、更年期を迎えるにあたり減少していきます。

特に閉経前後の更年期には、女性ホルモンの分泌が急激に減ります。それにより起こる様々な心身の不調が「更年期障害」です。更年期障害の具体例としては、以下のような症状があります。

・のぼせ、ほてり、発汗、口の渇き
・食欲増大、食欲不振、吐き気、便秘、下痢
・動機、息切れ
・頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、不安感、集中力の低下

上記は更年期障害の症状のごく一部です。更年期障害が発症すると、ほかにも様々な身体的不調が表れます。

心療内科は心と身体の治療のエキスパート

心が不調に陥った時、身体もまた何らかの不調を来たすことは多くあります。言い換えると、なかなか治らない原因不明の身体の不調は、心の不調が原因であるとも多いのです。

心療内科は、心と身体両面から統合的にサポートし、改善へと導いてくれる診療科です。もし今回ご紹介したような症状が見られる場合、身体的な症状、心理的な症状をそれぞれ違う医師に診てもらうのではなく、心身両面からアプローチしてくれるドクターに診てもらうことがおすすめです。

一例ですが、ゲート内科・心療内科(名古屋)では「こころとからだは分かつことができないもので、一体として診る」というコンセプトのもと、心と身体を同じ医師が診る治療を続けています。さらに必要に応じてうつ病リワークプログラムや臨床心理士による心理カウンセリングを併用するなど、心身の治療に対し柔軟で粘り強く丁寧なアプローチを展開しています。

名古屋の心療内科をお探しの際は、ぜひ足を運んでみてください。