虫歯や歯周病など、様々な理由で歯医者さんにかかることがあるでしょう。その際、「治療の続きはまた2週間後に」となどと言われ、「どうして一気にやらないのだろう…?」と疑問に思ったことはありませんか?「少しずつ治療して、治療費を高くするためにやっているのだ」という陰謀を唱えている人もいますが、それは大きな間違いです。
歯の治療を複数回に分ける理由には、以下のようなものがあります。その途中で治療を中断した場合、どのようなリスクがあるかも併せて確認しましょう。
詰め物や被せ物の製作待ち
虫歯治療などで歯を削った場合、削った部分には歯の代わりになるものを詰めたり、被せたりしなければなりません。その削った部分にぴったり合うように作らなければ意味がありませんから、製作期間を必要とします。詰め物や被せ物ができるまでの間、問題なく食事ができるように穴を一時的に封鎖します。
詰め物や被せ物が完成してすぐにそれらを嵌められれば良いのですが、それをしないでいるとせっかく作った詰め物などが無駄になるだけではなく、仮に封鎖した部分の隙間から細菌が入り、治療が無駄になることがあります。
消毒に時間がかかる
歯の根元(根幹)が炎症を起こした場合、痛みの原因である細菌を駆逐するためには複数回の消毒が必要です。
消毒を繰り返していると細菌が少なくなるため、炎症の程度が軽くなっていきます。痛みも感じなくなるため、治ったのではないかと勘違いし、そこで通院をやめてしまう人が少なくありません。これが大きな間違いです。
炎症や痛みといった自覚症状がなくとも、細菌はしぶとく生き残っていることがほとんどです。痛みがなくなったから、と治療をやめてしまえば再び細菌が活発化します。細菌が作り出した毒素が血液によって全身に届けられると、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こし、最悪の場合は命を落としてしまいます。
日本では虫歯菌が原因で亡くなることは非常にまれであるため、実感を覚えにくいかもしれません。しかし世界的に見れば、2010年代に入っても虫歯菌が原因の敗血症で亡くなっている人もいます。決して他人ごとではありません。
抜歯後、口内環境が整うのを待つ
親知らずのように、周囲の歯に影響を及ぼしながら生えている歯を抜いた場合、口内は少なくないダメージを受けます。場合によってはあごの骨にもダメージがあります。
抜歯した後は、他の健康な歯が一緒に抜けてしまわないように適切な処置をする必要があります。しかし、口内環境が安定していないタイミングで行ってもそれらは徒労に終わります。そのため、口内環境が治療に耐えられるまで待つ必要があります。
抜歯した部分を補う治療をしないまま過ごすと、かみ合わせが悪くなったり、歯周炎をはじめとした数々の病気を引き起こしたりします。
いずれのケースにせよ、歯医者さんから「治療が完了しました」と言われる前に自己判断で治療をやめてしまうことは非常に危険である、ということはお分かりいただけましたでしょうか?とはいえ、治療を自己判断で中止してしまう原因には、患者が歯医者さんを信頼できず、治療内容等に不満や疑問を持ってしまうことが挙げられます。そこで、信頼できる歯医者さんを見分けるポイントをお教えします。
人は知らないことを恐れますから、情報公開を適切に行っている歯医者さんを探しましょう。公式サイトや公式ブログなどに、定期的に治療の意味や最新治療などについて、疑問点を解決するような記事を掲載している歯医者さんは患者への説明に過不足がありません。東京都昭島のみまや歯科クリニック(https://mimaya-dentalclinic.com/)は、患者への説明を重視している歯医者さんの一つです。お近くにお住まいでしたら、一度ご利用してはいかがでしょうか?