まだまだ不十分とはいえ、企業や自治体は精神疾病の問題について本腰を入れ始めています。例えば健康診断ではメタボリックシンドロームについての啓発がかなり進んできました。同様に精神疾病についての問題も裏側ではなく表側でできるようになって行くべきです。企業内に専門家を抱える所もありますが、まだまだ圧倒的少数です。大方は未だに精神論が好きで、精神疾病に陥ってしまった人に対する扱いもぞんざいです。メンタルヘルスの啓蒙を急ぎたい所以です。
もしあなたが就寝時に、入眠障害・中途覚醒・熟眠生涯・早朝覚醒などの諸症状が、1週間に2回以上あるようでしたら問題です。まず精神科か心療内科を早く訪ねるべきです。これは典型的な不眠症の症状なのです。不眠症はそれ自体問題が大きい病気です。睡眠不足が慢性化すると免疫力が下がり、病気になりやすくなったりケガなどが治りにくくなります。また集中力が落ちるので、機械作業や車の運転が危険になります。同様に仕事上・生活上のミスがおきやすくなります。そして最大の問題は、幾つかの精神疾病、例えばうつ病の症状の一つである可能性があるのです。うつ病と不眠症は非常に高い相関関係がありますので、軽視すべきではありません。
このように精神面の状態は、生活の質を大いに低下させる割には精神論で片付けられがちです。まずは強引にでも時間をつくり、しかるべき所でカウンセリングだけでも受けておくことです。